スミンがアイルランドへ行ってしまった。
といっても、夏休みを利用した一ヶ月のサマースクールに参加するだけのことだ。
飛行機のトラウマも薄くなって長時間のフライトもリハビリになりそうだし、何より英語力をつけるために良いとどこかからかジェヒョクが調べてきてお膳立てしたのだ。スミンも楽しそうに旅立っていった。だが、自分で薦めたくせに、スミンが行ってしまってからジェヒョクはすっかりしょぼくれている。
「あぁ、今日はまだカトクが来ない。便りがないのは良い便り、のわけあるかっ」
一人でぶつぶつ言っているのが怖いので、俺はひとつ提案してみた。
「俺達もどこか行くってのはどうですか? 数日、休みを合わせて」
「なんだって? それは良いアイディアだな、ヒョンスや!」
やっと俺の存在を思い出したように、ジェヒョクは大げさに抱きしめてきた。
まったく、スミンは親離れしつつあるというのに、親の方はまだまだ子供離れできないようだ。
「じゃあ、どこへ行きましょうか。近場で、さっと行けるところ」
「そりゃあ日本じゃないか?」
「あぁ、いいですね。俺は行ったことがないんですよ。トウキョウ、オサカ、オキナワ……」
「トウキョウだな!」
「あぁ、やっぱり」
ジェヒョクの答えに納得した。
「ラーメンいっぱい食べられるぞ!」
ジェヒョクの大好物のひとつはラーメンだ。日本のラーメンが大好きだと前に言っていたのを覚えている。
「いいですね、二泊三日くらいで」
「日本はなかなか悪くないところだ」
「ジェヒョクさんは行ったことあるんですよね」
「あぁ、知っているか? 日本には愛し合うためだけに存在するホテルがある」
「……モーテルじゃなくて?」
「モーテルとは違う、ラブホテルだ。なんて素敵な響きだと思わないか?」
「はぁ、まぁ」
まさか、宿泊はラブホテルになるのかと思ってひやひやしたが、普通のホテルを予約してくれたので安心した。しかしジェヒョクはラブホテルに行く気満々のようで、インターネットでトウキョウのホテル街について調べていた。
俺はというと、いったいトウキョウでの旅の夜はどんなことになるのか、期待に胸が弾むのだった。
空港からのリムジンバスの中から景色を眺めて、トウキョウの街はかなりソウルに似ていると思った。しかし韓国より建物が頑丈で、地震の多い国だといういうことを実感する。滞在中に地震が起きないことを祈るばかりだ。
「日本の女の子たちは髪が短いな」
意外なところに気づいてジェヒョクがつぶやく。
「まぁた、女の子ばっか見てる」
「いやいや、そういうわけじゃ」
「いいですよー、別に」
「かわいいな、ヒョンスは」
むくれた俺を見て、ジェヒョクはニヤニヤと笑った。いつもこうだ。ジェヒョクも俺も元々女性とつきあっていた。ジェヒョクは結婚して子供までいる。ジェヒョクが男の俺とつきあっているのは、一時の気の迷いなんじゃないかと、俺は本気で心配になるときがあるのだ。
俺の方は、もちろん、気の迷いなんかじゃない。
今まで女性とつきあっても、あんまりうまくいくことがなかった。相手が肩書目当てというのがわかってしまうのが一因だったが、それだけじゃないと今は思える。男同士のセックスに体が喜んでしまうのだ。
とはいえ、相手はジェヒョクに限る。年を取ってもかっこいい、いや年を取れば取るほどかっこよくて見とれる。彼以外の男も女も道端の石ころみたいなものだ。
そんなふうに夢中になっている俺の気持ちを、ジェヒョクは理解していない。正直なところ、不安だった。
「マルノウチだ。もうすぐ着く」
ホテルに着いて、荷物だけ預けると、俺達はすぐ街へ出た。
「さて、まずラーメンだな」
「本気ですか?」
「本気だ。日本人の同僚に、並ばなくて入れる美味しいラーメン屋をピックアップしてもらってきたんだ。いいだろう?」
「並ばなくて入れるのは助かります」
俺たちは早速トウキョウ駅の近くでラーメンを食べた。やはり本場の食べ物は違う。こってり系のスープを飲み干したので、腹がいっぱいになった。
「せっかくだから、アレに乗るか」
窓の外を指してジェヒョクが言ったのは、街を走るニ階建てバスだった。
「さっきもバスに乗ってたのに?」
「あれとこれとはぜんぜん違うじゃないか」
「まぁそうですね」
即座にネットで調べると、どうやらトウキョウの都会の名所を周遊できるらしい。
「良さそうですね、乗りましょう」
ちょうどマルノウチに戻って、バスの乗り場に行った。国会議事堂やトウキョウタワーを見られるコースのチケットを買って、赤いバスのニ階に乗り込んだ。乗客は欧米人のグループが先に乗っていて、賑やかだった。このバスは、降りたいところで降りて良いそうなので、俺たちは、ハマリキュウという庭園で降り、広い庭の中を散策した。
「手入れが行き届いていて、美しい庭ですね」
「もう少し、人がいないといいんだけどな」
「どうして?」
「おまえとイチャイチャするためだよ」
まるで赤ずきんの狼のようなことを言って、抱きついてこようとするので、俺は避けて逃げた。
「あっ、こら待て。ヒョンスや。なぜ逃げる?」
「腹ごなしの運動ですよ!」
そう言って、しばらくの間、庭園の中を追いかけっこをした。毎朝ジョギングをしているので、息が切れるということはない。ジェヒョクも同じだ。言った通り、ちょうど良い腹ごなしになった。
次は、買い物をしようということになり、俺は、ポ◯モンセンターに行きたいとリクエストした。
「俺は世代じゃないからわからないけれど、スミンも好きだな。土産になるか」
「スミンの好きなポ◯モンは何なのか、カトクで聞いてくださいよ」
「起きてるかな……?」
ジェヒョクはスマホを操作して、スミンと連絡を取った。俺たちは少し電車に乗って、ニホンバシの百貨店の中にあるポ◯モンセンターに行った。
「あんまり買いすぎるなよ、持って帰れなくなる」
「わかってますよ」
まるで子供に言い聞かせるように言うジェヒョクに、俺は照れた。
いくつか小さめのグッズを買った。大きいぬいぐるみがとても魅力的だったが諦めた。この店舗にはポ◯モンカフェも併設されているので、そこでアイスコーヒーを頼んでひと休みした。
「薄暗くなってきたな」
コーヒーについてきたクッキーを食べながら、ジェヒョクは言った。
「そうですね、一旦ホテルに戻って荷物を置きましょうか」
「そうしよう」
「まさか、夜もラーメンじゃないでしょうね」
「そうしたいのはヤマヤマだが、日本には他に美味しいものもある。何が食べたい?」
「えーと、焼き鳥なんかどうでしょう。ビールと一緒に」
そういうわけで、ホテルに戻ってチェックインして部屋に土産の荷物を置いたあと、また外に出た。ト◯キゾクいう有名なイザカヤで夕食を食べることにした。
店に向かう途中、真っ黒い外観のビルを通り過ぎた。
「あっ、今のがド◯キですよ。安くて色々売ってるっていう」
「安いものなら韓国にだってあるだろう」
「ちょっと見てもいいですか?」
「いいけど」
あまり乗り気じゃないジェヒョクを連れて、ごちゃごちゃと商品がひしめき合っている店内に入っていく。
「やっぱり、ソウルに売っているようなものばっかりじゃないか。ていうか、これ、韓国製だ」
「あっ」
「ん? なんかあったか?」
「ちょっと……」
俺はこっそり、ある商品を背中に隠して、レジに走った。さっさと会計を済ませる。
「何買ったんだ?」
「ないしょ、です」
「スミンにサプライズのお土産かぁ?」
勝手に勘違いをしたらしいジェヒョクを、俺は訂正せずにごまかした。
「じゃあ、出ましょう。ビール早く飲みたい」
「なんだ、忙しいヤツだ」
ジェヒョクの背中を押してド◯キを出ると、俺たちはト◯キゾクに行った。
焼き鳥も最高に美味しかった。ふだんは仕事柄、酒を飲む日を限定しているので、ビールは久しぶりだ。ジョッキで飲む生ビールはとてもうまい。ふたりとも、思ったより飲んでしまった。
「ははは、こんなに酔ったのはいつ以来かな」
「大丈夫ですか? 俺も酔いました。そろそろ帰りましょう」
「いや、トウキョウの夜はこれからだろう?」
「えぇ? まさか」
「行くぞ! シブヤへ!」
赤い顔をして、ジェヒョクは言った。それから俺の耳元に囁いた。
「シブヤの、ラブホテル街だ」
「ラブ……」
俺は期待に喉がうずいて、ごくりと唾を飲み込んだ。
ラブホテルとひとくちに言っても、建物の外観はそれぞれ違った。普通のホテルみたいなところもあれば、やたらファンシーなお城のような建物もあり、ジェヒョクは何を血迷ったのかよりによって一番派手なピンク色の建物に入って行く。
「ここのウェブサイトを見たら、アメニティが充実してたんだ」
ジェヒョクは下調べ済みらしい。入口に入るとき、俺は恥ずかしかったが、すれ違うまわりの日本人たちは誰も気にしていないようだったのでホッとした。
「パネルを見て部屋を選ぶんだ。フロントのおばさんと顔を合わせなくていい。韓国のモーテルも真似してくれないかな」
予習の成果か、慣れた様子で部屋を選んだジェヒョクは、俺の手を引いてエレベータに乗った。他の客がいなくてよかった。いくら旅先とはいえ、手を繋いで部屋まで行くのが恥ずかしくて、俺は耳まで赤くなっているだろう。
部屋に入ると、そこはピンクの世界だった。フリルで覆われた巨大なベッドに、テディベアの描かれた壁紙、ハート型のソファなど、これでもかと可愛さをアピールしている。
「なんでこんな部屋選んだんですかぁ」
「他の部屋も似たりよったりだよ。いつも通り先に俺がシャワー浴びていいか?」
「あ、はい。どうぞ」
いつも準備のある俺が、後にシャワーを浴びる習慣になっている。ジェヒョクが風呂場に言ってしまってから、改めて部屋の中を見ると、なるほど確かにアメニティが充実している。枕元にはコンドームが何種類も置いてあり、ローションもたっぷりはいった容器があった。その他に化粧水やヘアアイロンなど、女性が必要なものが並べてある。部屋の中は清潔感もあり、ラブホテルも捨てたものではないなと感心していた。
しばらくするとジェヒョクは頭も洗ったらしく髪が濡れたまま薄っぺらいピンク色のバスローブ姿で出てきたので、ドライヤーを渡しながら入れ替わりに俺が風呂場に入った。ド◯キの袋をそっと持ち込んだことは気づかれなかった。風呂場にはジャグジーがあって、いろいろ機能がついているようだったが、俺はいつもどおりシャワーで念入りに体を洗い、おしりの穴も指できれいにする。終わってから、さらに風呂場の中で体を拭いて、ド◯キの袋の中に入っている服に着替えたから、時間がかかってしまった。
「おーい、ヒョンスや、大丈夫か? 倒れてないか?」
心配したジェヒョクがドアをノックしてきた。
「だ、大丈夫です!」
慌てて服の上にバスローブを羽織り、部屋へ戻った。
「良かった、心配した」
「すみません、ちょっと……」
「ん? 何を隠してるんだ?」
バスローブの中に何かを隠しているのに気がついたジェヒョクは、軽く首を傾げた。
「その、あなたが喜ぶかもしれないと思って、さっき買ったんです」
俺はもったいつけるようにバスローブを脱いで見せた。
「なんだ! その格好は!」
案の定、ジェヒョクは叫んだ。
そりゃそうだ。俺が着ているのは、女性のキャビンアテンダントの制服を模したコスプレ衣装だったからだ。しかも、うちの会社の制服に似ている。
ド◯キで売っているのを見つけたとき、これは買わなきゃと思った。いつかやってみたいと思っていたことを実行できそうだから。
「ど、どうですか……?」
「うぅっ、エロすぎるだろ!」
ジェヒョクは鼻血でも出そうになったのか、顔を手のひらで抑えた。
「なんてエロかわいいんだ、俺を殺す気か? まったく、たまらん」
鼻息を荒くして喜んでいるジェヒョクに、俺は短いため息をついた。
「やっぱり、ジェヒョクさんは女性が好きだから、こういうほうがいいですよね。毎回、女装しましょうか、俺もけっこう似合っていると思うんで」
「いや、似合ってはいないぞ」
「へ?」
真顔でジェヒョクが否定するので驚いた。
「ぜんっぜん似合っていない。おまえは、女性のような体つきからかけ離れている。上背が高くて筋肉質だ。それがピチピチのシャツを着て胸筋が強調されているし、太いウェストはたくましいし、短いスカートで固い太ももがほとんど露出している。その格好があんまりかわいくてエロいからたまらんと言っているんだ」
「それじゃ……」
「俺が女性が好きだからなんだ? 今惚れているのはヒョンスだけだぞ。一生愛するつもりだ」
「ジェ、ジェヒョクさん……!」
俺は鼻の奥がつんとして泣きそうになった。
俺が気にしていたことなんて、ジェヒョクにとっては些細なことだったんだ。
「ヒョンスや、その格好のままおいで。今夜は思いっきり愛し合おう」
腕を引かれて、俺はベッドの上に転がった。
「あっ」
寝転がった拍子に、ピチピチのシャツのボタンが弾け飛ぶ。俺の腰の上に乗り上げたジェヒョクは、興奮でギラギラした目をしていた。
「そんな乱れた格好だと、まるで無理やり犯しているみたいだな」
「たまにはそういうプレイにしますか?」
俺はニヤっと笑って、それから、ぎゅっと目をつぶった。
「やめてください、機長! なにするんですか!」
「うわ、やばいな。それ、すごい腰にクるぞ」
ジェヒョクが喜んでいるようなので、俺は続けた。
「機長! セクハラですよ!」
「何言ってんだ、おまえの体も喜んでるじゃないか」
乗ってきたジェヒョクが、シャツの上から胸を揉みしだいてきた。
「あっ♡ あっ♡」
「ほら、乳首もビンビンに固くなってる」
布の上からでもわかるくらい勃起している乳首を爪のさきでカリカリされて、俺は腰を震わせた。
「やっ♡ だめ♡♡」
言葉とは裏腹に腰をくねくねさせると、短いスカートが余計ずり上がってきて、太ももが全開になってしまった。
「どれ、こっちはどうかな」
ジェヒョクは捲れたスカートの中に手を突っ込んでくる。
「あっ♡」
「こいつ、ノーパンじゃないか、スケベな奴だ」
ジェヒョクは舌なめずりをして、俺のちんぽを撫でた。半勃ちのちんぽはジェヒョクの手の中でむくむくといっそう固くなってしまう。
「ほら見ろ、大きなクリトリスも固くなってる。濡れるのも時間の問題だな」
「機長、やめてください。誰かに見られたらどうするんですか!」
「見られなければいいのか?」
ジェヒョクは俺のちんぽを荒々しく扱くので、俺は全身で感じてしまっていた。先端が先走りで溢れてくる。それを指ですくい取って、鈴口に撫でつけられ、囁かれる。
「溢れてきた。感じやすいんだな」
「あぁっ♡♡♡」
弱点を言い当てられたように、俺は身をくねらせてベッドに顔を伏せた。
すると、その体勢を利用するように、ジェヒョクは俺の体をひっくり返して、ベッドに押し付ける。そして自身のバスローブの紐を解いた。
「そ、そんな大きいもの入りません!」
俺は振り向きながら、ジェヒョクのいきり立ったちんぽから目が離せなくなった。ガチガチに勃起している。それを無理やりおしりの穴にねじ込まれたらどんなに気持ち良いだろうか。想像して俺は余計に先走りを漏らしていた。
「大人しくしろ!」
冷たく言われて、ぞくっとした。
「挿れるぞ」
スカートの上からちんぽを押し付けられて圧迫感に息を飲んだ。早く、早く挿れてほしい。でもそんなことを言えなくて、俺は無意識におしりを揺らしてしまっていた。
「とんだ、淫乱め」
ジェヒョクは呆れたように言って、スカートを捲り上げた。おしりの間に強引にねじ込んでいく。
「あぁっ♡ 機長♡ だめ♡ それ以上は♡」
「嘘をつけ、ちんぽが欲しくておしりの穴がひくひくしているじゃないか」
ジェヒョクの固いちんぽが奥へと入っていく。俺のナカの粘膜はそれを引きずりこむように動いているはずだ。
「うっ、すごい。ヒダがぎゅうぎゅう締め付けてくる」
「言わないで……♡」
「本当はずっと俺に犯されたかったんだろう?」
ジェヒョクは腰を前後に動かし始めた。
俺はその動きに合わせるようにおしりを振る。
「あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ そうです♡ ほんとうはずっと機長のことを……♡」
「俺のことを……?」
「ずっと好きでした♡ こうしてもらいたかった♡」
「素直になったな、いい子だ」
ジェヒョクは叩きつけるように腰をうちつけるので、ぱちゅんぱちゅんと肉を打つ音が部屋の中に響いた。
「いいっ♡ 気持ちいいですっ♡ 機長っ♡ もっと♡♡♡」
「もちろんだ、ヒョンスや。愛している」
「俺も……っ♡ あぁぁ――っ♡♡♡」
最後にはもう自分が誰だかわからなくなっていて、男であろうと女であろうと、ジェヒョクと愛し合えれば何でもいいと思いながら絶頂を迎えた。
「ははっ、盛り上がってしまったな」
俺の腹の中に思いっきり射精した後、大きなため息をついたジェヒョクは俺と目が合って照れ笑いを浮かべた。俺も冷静になってコスプレ衣装を脱ぎ、ニ回戦を始めた。
「今度は無理やりじゃなく、抱いてください」
「もちろんだ」
さっき荒々しくしたぶんを埋め合わせるように、今度は丁寧な愛撫でジェヒョクは愛してくれた。
それから風呂場のジャグジーに入って、七色の光の中で三回目に至り、その夜はラブホテルで合計四回もしてしまった。心地よい疲れを感じて眠りについた。
ラブホテルを出て、宿泊先のホテルにタクシーで戻ったのは朝のことだった。部屋に戻って着替え、朝食ビュッフェに並びながら、俺は言った。
「結局ラブホテルに泊まるなら、ホテルを取る必要なかったんじゃ」
ジェヒョクは目を丸くする。
「あれとこれとは全然違うって言っただろ?」
「だって宿泊代がもったいない……」
「そんなことを気にするのか?」
「しますよ、トウキョウはタクシー代だって高いし!」
とうとうジェヒョクは爆笑した。
他の客が不思議そうに、男二人で笑い合う俺たちを見ていた。
よほど幸せそうに見えるのだろう。俺は内心ちょっと誇らしかった。
おしまい